こんにちは。

Marriage and FPの栗本です。

 

日経平均株価が3万円を突破しましたね。あっという間な感じです。

日経平均株価の過去最高は、1989年12月末。

私は、5歳なので、当たり前に知りません。

そのころのバブルと今を体感的に比較することは難しいのですが、写真を見たり本を読んだりする限り、

1987-89年のバブル期は、土地や株券を担保に銀行がお金を融資し、そのお金で土地や株券を購入し、値上がり、その値上がりした土地、株券を担保にさらに融資をし・・・。という、まさに金が金を生むような状況だったようです。

当時はそれが当たり前だったし、面積の少ない日本では土地値は下がらない。という『土地神話』なるものもありました。

 

結果的に、東京23区の土地値の合計が、アメリカ全土の土地値よりも高くなるという現象が起きたといわれるくらい値上がりしたそうです。

バブル期に投資をしている人たちは、今がバブルであることは感じないようです。

 

バブルが弾けた後に、『あれは、バブルだった』と感じるとのこと。

 

ちなみに、最初のバブルと言われる『チューリップバブル』というのを知っていますか？

チューリップの球根が大変珍しく、ヨーロッパでチューリップの取引価格が、当時の一軒家を購入できる値段まで値上がりしたそうです。

今考えたら、どう考えてもバブルなんですが、当時の方々はチューリップの球根にそれほどの価値を見出していたようです。

 

さて、今回の日経平均株価3万円越えはバブルなのかどうなのか…。

実体経済を見る限り、コロナの影響もあり、とても企業の業績が上向いているようには思いません。

一部、商社、メーカーなどは業績が上がっているようですが、飲食店や不動産業界はかなり厳しいようになっているようです。

 

では、なぜ株が上がっているのか…。

一つは、『コロナ融資』による金余りの影響だと考えられます。

飲食店など本当に融資がないとすぐ倒産してしまうような企業はたくさんあるとは思いますが、

企業の業績はそこまで落ちていないのに、コロナの影響で今は、低金利（一部無金利）・無担保・無保証での融資が簡単に受けられるようです。

 

銀行の営業マンは、デフォルト（債務不履行）を嫌がりますが、今回は政府が保証してくれるということもあり、積極的に貸し出しの営業をかけてきます。

当然、僕のところにも銀行の担当から電話が掛かってきました。

 

周りの知り合いから話を聞く限り、こうして融資されたお金を、日経平均のインデックスやビットコインを始めとする『暗号資産』に投資しているようです。

 

*銀行が融資したお金を投資に回す…。1987-89年のバブル期になんか似てますよね。。。

怖い怖い。

ちなみに、ビットコイン。僕は、手を出していません。

ブロックチェーン技術については、かなり先進的な技術で、今後、電子取引上の契約が進んでいく上で、核となる技術だとは思います。

しかし、資産としてのビットコインは、僕はあまり乗り気ではないです。

 

それこそ、『チューリップバブル』のころのように、あと50年後に今のビットコインを見て、

『１BTCで500万円で取引するなんて、阿保らしい』

と思ってるかもしれません。

逆に、１BTCが5億くらいになっていて、

『１BTCが500万円で売られてたなんて信じられない！』

と思っているかもしれません。

正直、分からないですが‥。

50年後には、ビットコインではなく、政府のデジタル通貨が基本となっているのではないでしょうか？

ビットコインはあくまでも資金の逃避先として残る可能性はありますが、通貨としては、使いづらいと思います。

それは、『金本位制』がデフレを引き起こす原因となるように、ビットコインは、発行通貨が2100万BTCに制限されているからです。

 

2100万BTCに制限されているから、値上がりするんだ！

という声も一理あるのですが、それは、1989年頃の日本の『土地神話』と何ら変わらない気がします。

 

ということで、

ビットコイン投資には、僕は前向きではないということです。

 

そして、現在の日経平均株価の3万円もコロナ融資の制度が終わり、返済を迎えた時期に、デフォルトが増えて、株価がダダ下がりするのでは…。

と思ったりもしています。

 

悲観的な話ばかりですみません。

でも、日経平均株価が過去最高値からもう30年以上経っているので、これを機に4万円台に乗せてほしいですね。いつまでたっても失われた20年、30年とか言われるので、今回の大きな流れで4万円を超えなかったら、過去最高を更新するのは、いつになるのやら…。

 

Marriage and FP

栗本やすひろ