こんにちは。

Marriage and FPの栗本です。

 

最近、話題の少子化対策。政府も異次元の少子化対策を。ということで、今、検討中のようですが…。

少子化対策の根本は、『結婚する人が減っていること』が挙げられます。

結婚する人が減っている理由

では、なぜ、結婚する人が減っているのか。

独身男性において、その理由は、『経済的な問題』。

つまり、年収が低いから、結婚できない。

 

ということです。

では、なぜ年収が低いと結婚できないのか。

ご自身が年収が低いから、家庭を持ちたいと思わない。という理由もあるかもしれませんが、

結婚相談所をしている上では、

低収入の男性は、女性から選ばれない。

 

ということが絶対的な理由かと思います。

低収入の男性の定義については、地域にもよるかもしれませんが、結婚相談所を運営している中での経験則だと、年収400万円未満　は、低収入と言われるかと思います。

ただ、現実的な問題として、独身男性の平均年収は、450万円とも言われておりますので、ざっくり、独身男性の40％程度は、400万円未満なのではないか？と考えられます。

400万未満の独身男性のうち、20代は、その後の昇給が見込まれるとしても、30代、40代で年収400万円未満ですと、正直、婚活女性から選ばれる可能性は非常に低いと思われます。（莫大な資産がある、専業主夫として家事・育児を支える予定、モデル並みのイケメンなど例外は一部あり。）

 

一方で、少子化となる要因の根本原因は、『所得が低い男性が結婚できないこと』としてとらえ、政府としても、中小企業に対し、賃上げの要求などを行っております。

 

では、賃上げが十分に達成された世の中を想像したいと思います。

最低年収が500万円の世界

今の婚活女性は、最低500万円くらいを独身男性に求めています。

ですので、政府は、フルタイムで働く正社員の最低年収を500万円とする。と法律などで定める。

また、パート社員もフルタイム相当で働いたら、最低年収500万円程度もらえる時給とする。

一般的にフルタイムが、1日8時間労働×1か月20日稼働×12か月＝年間1920時間とします。

年収500万円を1920時間の労働で貰えるとすると、時給＝2604円　です。

ですので、最低時給を2604円にすることで、だれでもフルタイムで働けば、年収500万円を超える世界となります。

 

では、そのような誰でも年収500万円が達成されたとしたら…（某MMT論者などは、政府支出をすることで、達成可能との意見も聞きますが）

きっと、フルタイムのパートタイマーが年収500万円とすると、現在公務員で平均600万円の方々は、年収2000万円くらいに。　エリートサラリーマンは、年収3000万円くらいになっているかもしれません。

 

そして、ランチの食事代も1000円くらいで食べれたのが、3000円が普通に…。

（レストランも最低時給が2604円であれば、上げざるを得ません。）

そのほか、すべての物価が、3倍以上にはなってしまうかと思います。

 

そうなると、婚活女性も今まで、300万円くらいでまったり働いてた方々が年収600万円となり、相手に求める年収も、1000万円以上とか、1500万円以上を求める世界になっているでしょう。

 

要するに、一律に年収を上げても物価が上がり、婚活女性の目線も上がるので、絶対的な金額を上げるのではなく、相対的な年収比較の上で、婚活女性の希望年収も変わってくるのでしょう。

 

ですので、400万円未満の婚活男性が、政府主導で給与が上がったところで、周りの方々も年収は上がっているので、相対的な年収は、低年収のままであり、結婚が難しいことは言うまでもありません。

どうする？低収入男性

では、400万円未満の男性は、どうすべきか？

１）転職をして、高収入を目指す。

２）独立して、高収入を目指す。

３）女性の完全サポートをし、高収入女性との結婚を目指す。

などの戦略があるのですが、そこまでして、結婚したくない。という意見が大半だと思います。

 

ということもあり、少子化対策において、低年収の方の結婚をサポートするのは、現実的に難しいとも考えられるので、高収入の世帯が気持ちよく２人、３人、4人と多子世帯になりやすいような社会を目指す方が、少子化対策には有効ではないか。

と思ったりもします。

今後の社会保険や年金を支える未来の子供たちを増やす世帯をサポートするというのは、当たり前の選択だと思います。

 

一方で、結婚相談所を運営する身としては、いかに低収入の方が結婚できるようにするか？という課題もありますが、そこに関しては、女性側の結婚に対する考え方（男性へ経済力を求めること）について、もっと柔軟にならないと難しいのかなと思います。

 

そのあたりについては、また、別ブログで…。

 

Marriage and FP

栗本やすひろ