【FP】お金の使い方…

お金の使い方。。

なかなか難しいですよね。

正直言って、ファイナンシャルプランナーだから綺麗なお金の使い方をしているかと言ったら、そうではないし、

お金をたくさん使えるから幸せだ。

とも限らないです。

 

お金とは、モノやサービスと交換するためのツール。

そう考えると、お金だけたくさん持ってても意味がないし、過剰にサービスを受けたり、無駄にモノを購入するのは、ただ単にお金を捨てているだけと変わらないです。

 

そこで、活きたお金の使い方が重要になってくるのかなと思います。

 

例えば、老後が不安で毎月10万貯蓄している20代、30代の方。

20代・30代における、10万円というのは、非常に価値が高いです。

一方で、老後における10万円とは、もしかしたらあまり意味をなさないかもしれないです。

 

私には87歳の祖母がいます。

一日の楽しみは、友達と喫茶店でお喋りするくらい。

モーニングもついて、400円。毎日行っても12,000円です…

身体もよくないので、旅行もしないし、たまにおいしいものを食べるくらいでしょうか。

 

それよりも20代の身体的自由な時に、10万円を使って、旅行に行ったり、ちょっと高いご飯やお酒を飲む方が、よっぽどその後の人生の糧になりそうです。

87歳の祖母が10万円を使った経験は、残り10数年で終わってしまいます。(きっと幸せだとは思いますが。)

一方で、20代で思い切って使った10万円は、その後80年近くの思い出になるかもしれません。

 

私は大学時代にニュージーランドに1年間留学をしていました。

その時、ニュージーランドドルが、1NZD=70円くらい。

金利がなんと5%ほどついていました。

その時はあまり金融・経済には詳しくなかったのですが、これはお得だな!と思い、

5000NZDの定期預金をしました。(約35万円)

大学時代の35万円。とっても大金だった記憶があります。それを10年寝かして、31歳の時に家族旅行で再びニュージーランドへ。

その時は、約6500NZDになっており、為替も1NZD=80円くらいです。

(金利も変動して、最後の方は3%。税金は33%だった気がします)

結果、52万円ほどになっておりました。

35万円が10年で52万円。 とってもよい資産運用になったと思う方も多いかもしれません。

 

しかし、21歳の貧乏学生だった私の35万円と、社会人の31歳である私にとっての52万円。

断然、21歳の35万円の方が、高く、価値のあるものです。

 

21歳で気兼ねなく35万円を思いっきり使っていた方が、きっと思い出を作れたかもしれません。

それと同じことが、今後の人生にも当てはまると思います。

 

37歳(今月で)の私の100万円と、70歳になったころの私の100万円では、きっと今の100万円の方が、数倍も価値のある100万だろうと思います。

 

経済的な物価上昇という意味合いももちろんあるのですが、それ以上に個人の人生における価値基準が、年齢によって全く異なるということです。

 

今、先行き不透明な社会情勢の中で、若い方の貯蓄や運用への動きが目立っています。

中には、給与の大半を貯蓄して、早期リタイア(FIRE)を目指そう。という動きもあります。

 

私自身、半分早期リタイアのような生活をしているので、その考えは否定しないし、むしろ早く早期リタイアすべきだとも思います。

ただ、若いころにしかできない経験は、老後では絶対にできないので、大学生、社会人になって結婚するまでの間は、自分自身にしっかりお金を使ってもらいたいなぁと思います。

 

*いつまで経っても自分のためにお金を使っている30代、40代の男女がいたら、そこは、『早く結婚しろ!』って言いたいんですけど。

 

Marriage and FP

栗本やすひろ

この記事を書いた人

栗本やすひろ
栗本やすひろ
名古屋を中心に、「出会いから老後まで安心できる婚活をサポートします!」をモットーに、結婚相談所とファイナンシャルプランニング事務所を運営しています。
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