部活動の民間移行の件

こんにちは。

Marriage and FPの栗本です。

最近、中学・高校などの部活動の民間・地域移行の件が話題になってきてますね。

部活動は、学校生活の一部で、今までは学校の先生が顧問となり、放課後の練習や、土日の試合引率、指導などを行っています。

その影響で、部活動の顧問をしている中学・高校の顧問の先生は、土日、平日問わず非常に長い時間を拘束されます。

部活動の指導をしたくて学校の先生を目指す方も多いので、一概には言えませんが、学校教育だけでなく、部活動の指導も勤務時間に入れたとすると、残業時間は、100時間を余裕で超え、過労死レベルと言われています。

【詳しく】中学校の部活動が変わる?地域移行ってなに?

(参考:NHKより)

そこで、現在、話題に上がってきているのが、部活動の指導を民間・地域に移行するものです。

地域には、地域に根差したスポーツクラブやクラブチームがあります。

そこのクラブ・チームに指導を移管する。という案です。

 

また、民間委託というのは、スポーツクラブなどを運営している会社などに委託します。

実は、私が住んでいる名古屋市の小学校の部活動は、昨年度から本格的に民間委託が進んでいます。

名古屋市立小学校における新たな運動・文化活動

(参照:名古屋市HPより)

リーフラス株式会社というスポーツ運営会社が委託し、名古屋市の262校の小学校にて部活動の指導を外部委託しております。

 

そして、私(栗本)も外部講師として、小学校の部活動の指導をしております。

拘束時間としては、14時半~17時半くらいの約3時間ほど。週3-4回、近くの小学生を指導しています。

そこで課題となるのは、外部講師の数です。

毎日262校ある名古屋市の小学生。そして、各校2つの部活をそれぞれ2人の指導員が教えるとなると、

262校×部活2つ×指導員2人=1048人の指導員を確保しなければいけません。

それが、各校週3回あるので、毎週延べ3000人程度の指導できる人材を集めることになります。

 

さて、そんな人数の民間指導者をどうやって確保するのでしょうか?

普通の社会人は、平日の14時半~17時半は、がっつり仕事しているので、仕事を抜け出して…なんてことは難しいでしょう。。。

自動車のディーラーや不動産会社で働ている人達は、毎週水曜ならOKという方もいらっしゃいますが…。

 

実際、私が指導している中で、一緒に指導している指導員の大半は・・・

大学生・主婦・定年退職後の方々

となっています。

ですので、現実的には、民間委託=バリバリの社会人スポーツ経験者というより、大学生のアルバイトの一環、主婦のパートの一環、老後の趣味。という方々も多いと思います。

さすがに小学校の指導だけで生活を賄うのは難しいです。

(指導者の年収を240万とすると、ざっくり24億円くらいの予算が必要です。でも、名古屋市が計上している予算は、約5億円。民間委託業者の利益・コーディネート料など考えても、指導者は、月5~7万円程度です。)

ということで、一家の大黒柱が積極的に外部指導者となるのは、難しく、現実的に大学生や主婦のアルバイトやパート、老後の趣味としての定年退職者がメインとなってしまうのは仕方がないことだと思います。

小学校の部活動は、各種目週1回のみですので、専門的な指導は期待できないですし、する必要もあまりないと思いますが、今後中学校・高校の部活動指導を外部に委託となると、より専門的な知識を持った外部指導員が必要になる可能性もあります。

そうなったときには、自治体負担だけではなく、家庭での負担もある程度していかないと、指導者の確保が難しい。というのが現実的にはあるのではないでしょうか?

 

私個人としては、小学校は少年野球を6年間、中学・高校・大学と部活動で陸上競技を10年間やってきた人間ですので、学生生活の思い出はほとんどが部活動です。

そのため、外部委託として部活動の指導員を募集しているときは、時間の許す限り積極的にサポートしたいなぁと思っております。

また、社会人の方も企業の方も社会貢献の一環として、気軽に部活動指導ができる環境を作り、官民一体となって、地域の子供たちを育てていく。という考えが大事になってくるのでは?と考えました。

 

Marriage and FP

栗本やすひろ

この記事を書いた人

栗本やすひろ
栗本やすひろ
名古屋を中心に、「出会いから老後まで安心できる婚活をサポートします!」をモットーに、結婚相談所とファイナンシャルプランニング事務所を運営しています。
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